子どもの「自立心」って、いつ芽生えるものだと思いますか?
私は長い間、息子が成長するのをただ待っていました。いつか自然に「自分でやる子」になってくれるだろうと。
でも、静岡県富士宮市の谷田部合宿から帰ってきた息子を見て、気づいたんです。
子どもの自立心は、親が「手を出さない環境」に置いてあげないと育たないということを。
息子が合宿に行く前の私たち親子
正直に言います。私は典型的な「過保護な母親」でした。
朝は何度も起こして、学校の準備は一緒に確認して、宿題は「やりなさい」と声をかけ続けて。
当時はそれが「愛情」だと思っていました。子どもが困らないように、失敗しないように、先回りしてサポートするのが良い母親だと信じていたんです。
でも、夫から言われた一言が胸に刺さりました。
「君が全部やってあげるから、息子が自分でやろうとしなくなるんじゃないか?」
その時はムッとしましたが、冷静に考えてみると確かにそうでした。息子は私に頼ることに慣れきっていて、自分で解決しようという気持ちが薄れていたんです。
谷田部合宿を知ったきっかけ
ママ友から谷田部合宿の話を聞いたのは、そんな悩みを抱えていた時期でした。
「うちの子、合宿から帰ってきて人が変わったみたいになったの。急に自分のことは自分でやるようになって」
最初は半信半疑でした。たった2泊3日で、そんなに変わるものなのかって。
でも、その後に聞いた説明で納得しました。
「谷田部さんたちが育てているのは、サッカーの技術じゃなくて『人として強くなる力』なんですって。親に甘えられない環境だからこそ、子どもが自分で考えて行動するようになるの」
費用は12万円。決して安い金額ではありません。
でも、息子の将来を考えたとき、「自分で考えて行動できる人間」になってもらうための投資として、その価値は十分にあると判断しました。
送り出すまでの母親としての葛藤
申し込みは決めたものの、実際に送り出すまでは不安の連続でした。
「ちゃんと食事を取れるかな?」
「夜、寂しくて泣いたりしないかな?」
「他の子とうまくやっていけるかな?」
合宿前日の荷造りでは、心配のあまり何度も「これ持った?」「あれは大丈夫?」と確認してしまいました。
すると息子が、少しイライラした様子で言ったんです。
「ママ、大丈夫だから。自分でちゃんとやるよ」
この言葉を聞いて、ハッとしました。息子は私が思っている以上に、もう「自分でやりたい」気持ちを持っていたんです。私の過保護が、その芽を摘んでしまっていたのかもしれません。
合宿中の親の試練
息子を送り出した後、家に戻ると急に静かになりました。いつもなら聞こえてくる「ママ〜」という声が全くありません。
夜になると、どうしても心配になってしまいます。
「今頃何をしているかな」
「困っていることはないかな」
「ちゃんと眠れているかな」
谷田部合宿では、緊急時以外は親からの連絡を控えるよう指導されています。最初は「厳しすぎる」と感じましたが、今思えばこれが大切だったんです。
親が連絡できないからこそ、子どもは「自分でなんとかしよう」と考えるようになる。
これが自立の第一歩なんですね。
2日目の夜、どうしても我慢できずに合宿の担当者に電話してしまいました。
「息子の様子はいかがですか?」
担当の方は優しく答えてくれました。
「お母さん、息子さんはとても頑張っていますよ。最初は戸惑っていましたが、今では自分から進んで色々なことに取り組んでいます」
その言葉を聞いて、涙が出そうになりました。息子は私が心配するより、ずっと逞しかったんです。
帰ってきた息子の驚くべき変化
合宿最終日、迎えに行った時の息子の顔を見て驚きました。
目の輝きが違う。表情が違う。何より、自信に満ち溢れていました。
「ママ!すっごく楽しかった!また行きたい!」
車の中で、息子は興奮して色々な話をしてくれました。
谷田部さんや野間さんのこと。厳しかったけれど、とても勉強になったこと。自分で全部やらなければいけなかったから、最初は大変だったけど、できるようになったこと。
「ママがいないから、自分でやるしかなかった。でも、自分でやってみたら、ちゃんとできるって分かったんだ」
この言葉を聞いた時、私は「子離れ」の本当の意味を理解しました。
親がいなくても、子どもは自分の力でやっていける。
私が過保護にしていたのは、息子のためではなく、実は自分の不安を解消するためだったのかもしれません。
日常生活での具体的な変化
合宿から戻った翌日から、息子の行動が明らかに変わりました。
朝、自分で目覚まし時計をセットして起きてくる。「ママ、起こさなくていいよ。自分でできるから」と言って。
嘘みたいでした。これまで何度起こしても起きなかった息子が、自分の力で起床するなんて。
学校の準備も自分でやります。「ママ、これどこ?」と聞いてくることがなくなりました。
一番驚いたのは、宿題への取り組み方です。私が「宿題やりなさい」と言う前に、自分から始めるようになったんです。
「どうして急に変わったの?」と聞くと、こう答えました。
「合宿で、全部自分でやらなきゃいけなかった。ママに頼めないから、自分でやった。そうしたら、できるようになった」
これが、子どもの「自立心」が育つということなんですね。
私が先回りして何でもやってあげていたから、息子は「自分でやらなくてもいい」と思っていたんです。
でも、合宿で「自分でやらざるを得ない」環境に置かれることで、「自分でもできる」ことを発見したんです。
サッカー以上に大切なものを得られた
最初、私は合宿の目的をサッカーの上達だと思っていました。
でも、違っていました。
谷田部さんたちが本当に育てているのは、「人として強くなる力」でした。
確かにサッカーの技術も向上しました。でも、それ以上に息子が得たものがあります。
「自分でやればできる」という自信。
「人に頼らず、自分で考える」という習慣。
「他人任せではなく、自分の問題として捉える」姿勢。
これらは、どんなに高い月謝を払う習い事でも教えてくれません。
私自身も変わりました。息子を信じて任せることの大切さ。先回りして手を出すことが、実は息子の成長を妨げていたということ。
12万円という投資の本当の価値
2泊3日で12万円。正直、最初は「高い」と感じました。
でも、今なら確信を持って言えます。この12万円で得られたものは、金額では計れないほど価値があります。
息子の「自分でできる」という自信。「自分で考えて行動する」習慣。「他人事ではなく自分事」として捉える姿勢。
これらは一生の財産です。
塾に年間何十万円もかけることは珍しくありません。でも、勉強を教えてもらうだけなら、他にも方法はあります。
しかし、「人として強くなる」ことは、お金で買えません。
谷田部合宿は、その「人間力の基礎」を作ってくれました。
母親として、この投資は間違っていなかったと心から思っています。
同じ悩みを持つお母さんへ
もしあなたも私と同じように、お子さんの「自立心の無さ」に悩んでいるなら。
子どもを信じて、任せてみませんか?
私も過保護な母親でした。息子が失敗しないように、困らないように、いつも先回りしていました。
でも、それは息子のためではなく、自分の不安を解消するためだったんです。
谷田部合宿は、息子だけでなく、私自身も成長させてくれました。
「子離れ」することの重要さ。信じて任せることの勇気。
息子は、私が思っているよりもずっと「できる子」でした。ただ、私が過保護にしすぎて、その機会を奪っていただけでした。
もしあなたも、お子さんに「自分で考えられる子になってほしい」「人生を他人任せではなく自分事として生きてほしい」と願っているなら。
谷田部合宿は、その第一歩を踏み出すきっかけになるはずです。
静岡県富士宮市で開催される谷田部合宿の詳細は、公式サイトでご確認いただけます。
個人レッスンから始めてみたい方は、個人レッスンがおすすめです。継続的なサポートをお求めの方には、スクール活動もご利用いただけます。チーム活動を通じた実践的な成長をご希望の方は、チーム参加もご検討ください。


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