サッカーの試合になると「前に行けない」「消極的になる」「ボールを怖がる」。小学生の保護者から最も多く寄せられる相談のひとつです。
ここでは、合宿をきっかけに“ほんの少し前へ行けるようになった”小学生の例を、匿名のまままとめています。大げさな成功談ではありませんが、同じ悩みを持つ保護者の参考になると思います。
【小学5年生/都内クラブ所属】
以前のこの選手は、試合中にまわりを気にしすぎるタイプでした。
- 前が空いているのに止まってしまう
- ボールを受ける前に後ろを気にしてしまう
- 判断がワンテンポ遅れてしまう
いわゆる「消極的なプレー」が続き、保護者の方も心配していました。
合宿前の様子
合宿前は楽しみよりも不安のほうが強かったようです。
- 「走るのがキツかったらどうしよう」
- 「上手い子が多かったら嫌だな」
- 「レギュラーの子と比べられるのが怖い」
こうした気持ちは、Aチーム組が多い環境にいる子ほど抱えやすい不安です。
合宿中に見えた小さな変化
1日目は周りの雰囲気に飲まれて、いつも通り遠慮しがちなプレーでしたが、2日目の午後から少しずつ変わり始めました。
- ルーズボールに迷わず寄る
- ボールを奪われてもすぐ取り返しに行く
- コーチの声掛けに反応するのが早くなる
「特別なテクニックの指導」というより、“逃げずに一歩だけ前に出る”感覚がほんの少し芽生え始めた、そんな印象です。
帰宅後の試合で起きた変化
合宿翌週のAチームの試合。出場は7分ほどでしたが、保護者が驚く場面がありました。
- キックフェイントからの突破でアシスト
- 思い切りの良いシュートで1ゴール
- ボールを失っても素早く守備へ戻る切り替え
担当コーチからも「今日は気持ちが前に出ていた」と褒められたそうです。
日常で見えた“意識の変化”
合宿直後は「もう行かない」と言っていたものの、数日すると自分から外に走りに行くようになりました。
気持ちの波はありつつも、ある日ふと、
「次の合宿も…行ってみてもいいかな」
と話したとのことです。
これは“自信がついた”というよりも、小さな成功体験が積み重なって、苦手意識が少しだけ和らいだ変化に近いと言えます。
保護者として感じたこと
保護者の方は「大きな成長より、こういう小さな変化が本当に嬉しい」と話していました。
Aチームに上がれるかどうかではなく、“前に出る勇気が少しだけ芽生えた”という視点で見守ることが、子どもにとって大きな支えになったようです。

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